きむらしろうクリニック
院長ブログ
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大腸ポリープ・大腸癌(がん)にならない日常の生活と食生活

大腸癌(がん)予防のための日常生活と食生活の提言

  • 標準体重を維持するための身体活動を増加させる
  • 肉類の摂取を減少させ、野菜の摂取を増加させる
  • 0.4mgの葉酸を含むビタミン剤を毎日飲む
  • アルコール摂取を制限する
  • 喫煙をしない
  • 定期的に健診を受ける

※ハーバードがん予防センター(1999年)

ひとつの資料として、ハーバード大学の研究者が世界の疫学者の協力をもとに、研究をまとめたものが、上記の項目です。 この中では、大腸癌(がん)に関しては野菜と果物、運動がリスクを低下させるものと判定されています。特に運動は、ほぼ確実にリスクを低下させる因子とされています 反対にリスクを上げる因子として、アルコール、肥満、肉類があげられております。

食生活の基礎知識編

大腸癌(がん)を予防するだけでなく、健康的な生活を送るには、栄養バランスのとれた食生活を送ることが基本です。食事をバランスよくとるためには、 「6つの基礎食品」をもれなく組み合わせて、一日30食品(同じ食品は、何度食べても1品)を目標に摂取するようにするといいでしょう。

<6つの基礎食品>

1)タンパク質(筋肉や骨をつくる)

肉、魚、卵、大豆製品等

2)カルシウム(骨や歯をつくり、体の各機能を調整する)

牛乳、乳製品、海藻、小魚類等

3)カロチン(皮膚や粘膜を保護し、体の各機能を調節する)

ニンジン、かぼちゃ、ほうれん草などの緑黄色野菜

4)ビタミンC、ミネラル(体の各機能を調整する)

はくさい、大根などの淡色野菜、果物類

5)糖質性エネルギー(エネルギー源となる)

ご飯、パン、めん類、いも類、砂糖類等

6)脂質性エネルギー(エネルギー源となる)

バター、マーガリン、サラダ油、マヨネーズ等

これらの基礎食品が朝食、昼食、夕食でとれているか1度チェックしてみましょう。
6つの食品をバランスよくとるには、主食・主菜・副菜を揃えるとよいでしょう。

朝食例)

ご飯・とろろ汁・お浸し・納豆・浅漬け

・ご飯(ご飯180g、押麦20g)・とろろ汁(長芋60g、しょうゆ4g、だし少々、きざみのり少々)・お浸し(ほうれん草60g、ちりめんじゃこ5g、 しょうゆ3g)・納豆(納豆30g、ねぎ5g、たれ)・浅漬け(はくさい30g、人参5g、きざみゆず2g、きざみ昆布0.5g、塩0.6g)

昼食例)※外食の場合

定食がオススメ!例えば、「焼魚定食」、「さしみ定食」、「野菜炒め定食」

「焼魚定食」エネルギー:504kcal、塩分:5.3g、脂肪:9.0g

※脂質20g以上の要注意外食    (トンカツ定食、ハンバーグ定食、焼肉定食、中華定食、カツ丼、ミートスパゲティ、グラタン)

夕食例)

豆ご飯・鶏照り焼き・冷や奴・もやしののりサラダ

・豆ご飯(ご飯180g、グリーンピース30g、塩0.6g)・鶏照り焼き(鶏むね肉60g、しょうが汁3g、砂糖3g、みりん2g、酒3g、しょうゆ7g) ・添え(白ねぎ40g、サニーレタス10g、トマト50g)・冷や奴(絹こし豆腐100g、ねぎ5g、しょうが3g、しょうゆ4g) ・もやしののりサラダ(もやし60g、にら30g、だし汁3g、ごま1g、しょうゆ6g、酢6g、砂糖2g、のり1g)